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――『不思議の国のアリス』。
それは、非現実的な夢の世界で紡がれる御伽童話。
一人の少女が時空の狭間で視た、長くも短い悪夢。
そして――。
日本のとある場所に住む少女は、思考は現実的でありながら、『不思議の国のアリス』に対しては幻想的な憧れを抱いていた。
ある日、少女は夢の中で人語を話す白兎と出逢う。彼は彼女のことを《アリス》と呼び、穴の向こう側の異世界へと誘うのであった。
しかし彼女が辿り着いたのは、まるでRPGのようなメルヘンとは掛け離れた世界で、加えて《白ウサギ》にこの[ハートの国]を救うよう頼まれてしまう。
かくして、矛盾した少女は《アリス》という役割を背負ったのであった。
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